「子育てを相談できるひとがいるーいいえ」
助産師さんにも、保健師さんにも、母子手帳にも聞かれてしまう究極の質問。
はい!って言えたらどんなにいいでしょう……
「いいえ」と答えてもなんにも変わらないんだけどな
この記事では、私と同じように「悩みを相談できる相手がいない」と思っている方に、解決策につながる人づきあいのコツをお伝えしていきます。
【この記事をおすすめのひと】
- 子育てのなやみがピンとこない
- なやみ相談ができない
- 誰かをたよれるようになりたい
子どもや自分の悩みをなかなか相談できないな…ってひとはぜひ読んでみてください。
「相談できない」のはあなただけじゃない
自分の悩みごとをだれかに相談できないのは、おかしなことでしょうか。
これって育った家庭環境にもよるよね
相談できないのはもちろんあなただけではなく、「性格」や「育った環境」によるところが大きいです。
たとえば「長女は問題ごとをかかえこみやすい」といわれやすいですよね。
兄や姉がいるようなーつまり妹さんの場合、いつも年上のだれかがそばにいてくれる環境なので、他のひとの知恵や力を借りるのは身についているけど
母親にビシバシきたえられた長女さんは、問題がきちんと解決するまでひとりでやらされることが多い、というわけです。
あなたも「おねえちゃん」やったりしない?
わたしはまさしく長女で、悩みを相談できないタイプなんです。
小さいころ自分の悩みごとはまわりからスルーされ、いい子であるようにいわれ続けてきたんです。
なので、基本自分で解決していくスタイルで。
子どもが生まれてからも「悩み」とか「相談」とかまったくできず、1歳6か月になるころまで「いいえ」組でした。
いま思えば…
ぜったい誰かに悩みを相談したほうがいい
といえるんですが恥ずかしいことに「悩み」すらみえていない状況でした。
長女さんはもちろんですが、悩みを相談できない方は
「自分は悩んでなんていない」
そんな暗示をかけているのかもしれませんね……
どうして悩み相談ができないの?
悩みごとを相談できるようになるために、まずは「悩み相談ができない理由」について見てみましょう。
ケース1|ひとにたよるのがにがて
まずは「ひとにたよるのがにがて」なタイプさんは、悩みごとを打ち明けるのも苦労しがちですよね。
「同僚にしごとをお願いするのが申し訳ない」
「専業主婦だから家事は自分がやらなきゃ」
パンクしそうになっているのに問題を抱え込んでしまって、あとから怒られるというパターンがよく見られます。
ひとにたよるのが申し訳ないと感じてしまうのがこのタイプです。
ケース2|しずかなタイプをこのむ
つぎに「人づきあいをしずかに深くやりたい」タイプさんも、悩みごとの相談がむずかしかったりします。
ふだんから丁寧なコミュニケーションを心がけているので聞き役にまわることが多く、自分のことはにの次さんの次になりがち。
本当につらくなったら相談してみるけど、自分のように丁寧に向き合ってもらえることが少ないので、しずかに殻にこもってしまうのがこのタイプです。
ケース3|下に見られるのがイヤ
今までの経験からも影響をうけますよね。「下に見られるのがイヤだ」というタイプは弱ったすがたをぜったいに見せようとしません。
「あそこの家族、うまくいってないみたいよ」
「やっぱり若いから子育て…ねぇ笑」
人というのは他のひとがうまくいっている話には嫉妬するのに、うまくいってない話には興味本位で寄ってくる生き物で…
よくないセンシティブな話題をあちこちに吹聴され、プライドをズタズタにされることはよくあります。
なので、ぜったいに弱みをみせないように「うまくいってる感」をかもしだしているのがこちらのタイプですね。
ケース4|相談しても解決したことがない
意を決して相談してみたのに「なんの役にも立たなかった」なんてことも経験あるのではないでしょうか。
「(つらくて相談したのに)相談員からトンチンカンな返答をされた」
「共感してもらえず「重い話題だったね」と言われた」
このひとなら……と信じて打ち明けたのに、反応がイマイチだったら二度と相談しようと思わないですよね。
そもそも本当に苦しんでいるときに「はなしだけ聞いてあげるよ」って言われても、解決にはほぼつながらないです。この時間を考えることにあてるほうが、有意義だったりします。
なので、なんの役にも立たなかったという経験ほどつらいものはないですよね。
だれかを頼ってみるためにすること
だれかに悩みを相談する、つまりだれかを頼ってみるにはどうすればいいでしょうか。
悩みを相談するときに相手から次のアクションがあればグッとたよりやすくなります。
【相手からほしいアクション】
- SOSを受けとってもらう
- SOSを適切に処理してもらう
SOSを受けとってもらって、適切に処理してもらう経験を積めば、だれかに頼ることもハードルがさがりますよね。
そのためにがんばりたいことは
助けてくれる人にたどりつき
どういった助けがほしいか伝える
この2点にフォーカスしていきます。
だれに相談するといいの?
まずは「助けてくれる人」を見つけるのがポイントです。
犬の飼い方が知りたいのに、ネコ好きのプロ野球選手に相談してもいい返事がくるとは思えませんよね。
せめて犬好きのひとをさがさないと…
とはいえ、どのひとが「助けてくれる人」か見極めるのは非常にむずかしいです。
そこで、私が実践しているおすすめの方法を2つほどお伝えします。
まず気ごころ知れたひとには、自分の好きなことや興味があることなどを共有してふだんから情報収集をしておくといいです。
そのときに、アイスクリームならこの人、アイドルだったらこの人、といったように自分よりもくわしそうな分野を見つけておくといいですよ。
そうすればメジャーな悩みについては聞くべき相手が見つかりますよね。
こういうのは成功体験あるのみなので、小さなどうでもいい質問で練習するといいですよ。
つぎに悩みのテーマが特殊でくわしいひとが見当たらなかった場合は、やはり専門家とつながるのがてっとり早いです。
話を聞いてほしいなら「カウンセラー」、子育てでアドバイスがほしいなら「保健士」「心理士」、法律の知見がほしいなら「弁護士」といったようなイメージですね。
適任者がわからない場合は、このあたりかな?と手探りで相談して、適任者につないでもらうのもありです。
どう話せばいいの?
せっかく相談できる人に出会えたのに「そんなことを聞きたかったんじゃない!」っておもう場合は、質問で会話を誘導するのがおすすめです。
そのためには、自分が聞きたいことをストレートに質問してみる、いわゆる質問力がポイントです。
質問力をあげるにはどうすればいいの?
質問力を育てる方法として私がおすすめしているのは、企業への問い合わせです。
「新商品○○はリニューアルでどうかわったのですか」
「不良品にあたったのですが、交換もしくは返品は可能ですか」
「○○を壊してしまったのですが、修理はできますか」
思いつく質問はどんどん問い合わせフォームに投げてみてください。意外と親切な回答がかえってきます。
それで相手の返信を確認し、自分がほしかった回答に行きついているかチェックすると、コミュニケーションで不足している部分にも気づきやすいんですね。
直接的な伝え方がマスターできれば、やわらかい表現にかえていくとベリグです
「悩みを話す」ための練習につかえるひとは
今回は悩みを話せないひとがだれかに相談できるようになるために気づいておきたいこと、そして克服方法についてまとめてみました。
この記事をまとめると以下のとおりです。
SOSが発信できない。相手に受け取ってもらえない。適切に処理してもらえない。
こういった経験は自分をどんどん殻に閉じ込めてしまいます。
そして、本来は悩みがあるにもかかわらず「自分は悩んでいない」と暗示をかけるようになって、私のように暗示にも気づかなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、小さな成功体験を積み重ねていけるといいですよね。
ちなみにわたしが練習相手としてお願いしているのは「家族」です。
家族だったら自分の趣味や好きなことを、他人よりも受け入れてもらえますよね。
なので、まずは家族に自分のことを話す訓練をしています。
悩みを相談したいひとは、まずは家族に練習台になってくれないか相談してみるのはいかがでしょうか。
この記事がすこしでもあなたのお役に立てば幸いです☺