医療現場で上司や同僚のいうことをYESというだけの人になっていませんか?
「あのひとは東大出てる医師だから…」
「こいつはトラブルメーカーだから」
相手と意見がちがうときに、相手の肩書きや偏見でだまってしまう人は
社会では世渡りが上手に見えるかもしれません。
ですが仕事をしていると、折れてはいけない場面もでてきます。
そこで、本日は
ぜったいに負けてはいけない時に
真っ向から対立した相手の反論を封じる方法についてお伝えします。
反論の方法ー事実を順番に淡々と伝える
【反論のやりかた】
- 起きた事実を時系列で示す
こちらは京大生が意見交換をするときに使う方法なんですが
相手の意見を否定するときは「客観的事実」に照らして反論します。
正しい事実をいうのが大事
真っ向から意見が対立しているときは、よほど有能な相手でないかぎり
「他人の話に聞く耳をもつ」ことは100%ありえないです。
たいてい相手にネガティブな気持ちもってるし
こういうときに相手が唯一耳を傾けるのが「客観的な事実」なんですね。
時系列がポイントの理由は?
事実に基づいた反論をするときのポイントは「時系列」
実際に起きた事実を時系列で話すようにするといいですね。
わたしの場合は、はじめて会った検査技師の方に
「親が金持ちで、いい学歴をつけてもらったんだね」と揶揄されることがけっこうあります。
こんな風にいわれたらどうしますか?
「親の力をかりずに、どれだけ勉強したか」って反論するかもしれませんね?
ですが、そんな話を相手がきくわけないんです。
「でも○○なんでしょ?」って妬まれて、ぽんぽん攻撃されます
勝手な憶測で悪口をいいふらされたら困りますし
そんな時は「客観的な事実」で反論しましょう!
たとえば時系列にそって自分語りをしてみると…
- 中学時に大黒柱が病死
- 高校は自治体の補助金で進学
- 高校時には予備校は通わず
- 大学には授業料免除があり
- 東大・京大は私大よりも枠が大きい
- 実力があればだれでも入学できる
こんなかんじに仕上げます。
時系列があると、相手も物語として認識しやすくなり、
間違った思い込みがあったことをすんなりと認めることができるんですね。
時系列は2~3個でいいから順序立てて説明するようにしてみよう
交渉のときに用意したい2つのアプローチ
【決断までの流れ】
- データをもとに決断したい
- 感情をゆさぶられて決断したい
人はなにか大きなことを決断するとき
「データ」もしくは「感情」のどちらかを処理します。
たとえば料理鍋を買いたいとき、2つの商品の値段・スペック・機能性などを比較することありますよね。これはデータをもとに決断したい時なんですね。
一方で、長くつきあっていた恋人からプロポーズされた場合はどうでしょうか。
結婚するかはデータよりも心がゆさぶられたかどうかで決める人がほとんどですよね。
このように何かを決断するときに
「データ」で判断したいか
「感情」で判断したいかは
相手のセンスにゆだねられています。
落とせないような交渉の際は2つの視点でアプローチを考えておくといいでしょう。
まっこうから対立したときにやってはいけないこと
意見がまっこうから対立したときって、たいてい相手も正しいことを言ってたりするんです。
なので、反論するときにぜったいにしてはいけないのは
- 価値観の押しつけ
- 感覚的な「すべき論」
この2つです。
たとえば世間ではこんなもめごとがあるそうです。
義母「うちのピアノをよく練習してたのはむすめ。だからむすめ孫に無償でもたせるわ」
むすこ嫁「それはむすめ贔屓です!うちにもむすこ孫がいるのに、孫差別です!」
もしもあなたが「むすこ嫁」の立場でこの義母からピアノをゆずってもらうように交渉するとなると、どうすればいいでしょうか。
よく練習していたかわいいむすめにプレゼントしたい。ピアノに思い出がある「義母」の気持ちもわかります。
一方でそのピアノを今後扱うのは孫世代になります。なので、ピアノをむすめに渡してしまえばむすこ側の孫は援助をうけない、いわゆる孫差別になるという「むすこ嫁」の言い分もわかります。
こうなると、話し合いもすすみませんよね。
あなたが「むすこ嫁」の立場であれば、どのように話し合いしますか。
こんなときに、客観的な事実を時系列で示していくことが大切なんです。
ピアノはむすめだけのもの?
義母の主張は「ピアノはむすめに買ってあげた。だからむすめだけのもの」
ですよね。それなら
- ピアノは義宅にあった
- 幼少期はどちらもさわる権利があった
- ピアノへの思い入れはむすこにもある
- 音色を聞いているだけでホッとした
⇒譲りうける権利はむすこにもある
⇒でも、むすこの気持ちはくむ気がない
まずは上の3つの事実から「むすめだけのもの」だという点を反論します。
おうちのピアノの名義って、たいてい両親のはずですよね。
むすめに購入した、というなら名義を証明できるものを見せてもらいましょう。
もしも名義がむすめでないなら、譲りうける権利はどちらにもある。これで反論はOKです。
あとは気持ちの問題になるので
むすこのピアノへの愛があることが大事。大きさなんて関係ないね
むすこの気持ちをないがしろにしている点を指摘すれば、はっと我に返るでしょう。
まとめ|時系列で事実をはなすことは大切
本日は意見がまったくかみ合わない人への反論方法として
時系列で事実をはなすというテクニックをお伝えしました。
時系列で事実を順番にはなしていくと
相手はまちがっていないか確認しながら、だまって聞くことになります。
大切なのは、会話の主導権をできるだけ長く握っておくこと。
実際に起きた出来事、しかも確実性のたかいデータを基にした反論をするということは
相手から否定されずになが~い時間しゃべれるようになるんですね。
正しいことをしゃべっている人の言葉に、まわりの人は耳を傾け
あなたを信用するようになります。
客観的な事実による反論。ぜひ身につけてみてくださいね!